ポケモンが成功した理由(個人的意見)
さて、ポケモンといえば20年以上続いている化け物コンテンツではありますが、何故このコンテンツが衰退する事なく、発展し続けているのかを個人的に考えてみました。
まず初めに、初代ポケモンのゲームが出た時のことから
当時はゲーム機といえばファミコンの方が所持率が高く、ゲームボーイを持っている方が少なかったと思います。
また、その時期はスーパーファミコンが発売された後だったので、尚更ゲームボーイは印象が薄かった記憶があります。
さて、そんな中あえてゲームボーイというゲーム機で出されたこのゲームには、様々な仕様がありました。
①1つのバージョンでは全ポケモンが揃わない。(片方のバージョンにしか出ないポケモンがいる。これは今のシリーズでも引き継がれています。)
②通信ケーブルを使い、自分の育てたポケモンでバトルが出来る。
③通信をしないと進化しないポケモンがいる。
等など…
当時、このシステムに関しては賛否両論で、某ゲーム雑誌の発売前レビューも8点くらいだったと記憶しています。
私自身は中学時代に友人から誘われた為、周りに通信できる環境があったのでそこまで困りませんでしたが、実際通信ケーブルがない環境で遊ぼうとした人は大変だったのではないでしょうか。
そんな感じでスタートしたポケモンシリーズですが、今のポケモン人気を不動としたのは間違いなくアニメ化でしょう。
私はこのポイントこそが、今のポケモン人気を作った決定打だと思っています。
ゲームでは最初の3匹で
の3匹から1匹選んで冒険が始まります。
しかし、アニメでは相棒がピカチュウで始まり、このピカチュウ人気こそがポケモンを世に広げたと言っても過言ではありません。
今ではピカチュウは全世界で通用するマスコットになっています。
今ではこんなピカチュウも存在しますが(笑)
普通にプレイしていると遭遇せずにクリア出来ます。
つまり「レアキャラ」扱いだったんですね。
ゲーム序盤にトキワの森というマップがあり、そこの一部の草むらでのみ、しかも低確率出現という設定。
そりゃスルーするわ(笑
でも、学校では噂になってました。
かわいいレアキャラという事で、最初からかなり人気がありました。
「ピカチュウ捕まえた?」
と実際に聞かれたことも記憶にあります。
当時はまだインターネットもそこまで普及していなかった中、この情報を開発側はしっかりと確認していたのでしょう。
今と比べて当時のマーケティングは相当大変だったと思います。
しかし、開発陣はしっかりと行った。
それにより
という決定が成されたのでしょう。
ゲームでの相棒がヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネの3匹から選ぶ状態だったので、どれかを相棒にするとその他を選んだプレイヤーからの共感を得られづらいというのもあったのかもしれません。
その結果として、世界中にポケモンが広がった今、ピカチュウはどこの国でも知られるマスコットキャラになりました。
つまり、小さなゲームという基盤から始まったものを周りのニーズに合うように調整、展開して世間的に上手に馴染ませていった、その繰り返しの結果こそがポケモンという巨大コンテンツの成功の鍵だと思っています。
アニメでは一時、ポケモンアニメを見ていて気分が悪くなったという大騒動もありましたが、そこすら乗り越えられたのも、ゲーム発売の初動から、細かなマーケティングやフォローを行なってきたからこそです。でないとあの騒動で潰れてしまってもおかしくなかったレベルでしたから。
以上
個人的な意見ではありますが、ポケモンが成功した理由の解説でした。